夏前のにきび対策

形状は、8本の鈎状の足を持つ、グロテスクなもので、「皮膚ダニ」と称せばいちばん適切なのかもしれません。 顔の中では特に皮脂の分泌が多い、いわゆるTゾーンと鼻のわきあたりが一番パラサイトが多いところです。
日本では今まで、あまり研究されていない存在でした。 別名「人毛包虫」とか「ニキビダニ」とも呼ばれていますので、ニキビにいるパラサイトニキビにしかいないパラサイトと思われている節があります。

皮脂や毛根の栄養を食べて生きているので、皮脂分泌が過剰なくらいのニキビにはまず大量にいると考えられますが、住み着いているのはニキピのところだけと思うのは大間違いです。 ちょっと気持ち悪い話になりますが、あなたの鼻のわきの皮脂腺を絞り出すようにして、出た脂を顕微鏡でみると、まず間違いなく見つかるでしょう。
「イヤ!」と叫んでしまいそうですが、特に意識することなくこれまでずっと、共存してきた相手なのです。 生まれてすぐの赤ちゃんには皮膚パラサイトはいません。
ドクター・Tの研究でも生後6日以内の赤ちゃんの肌からは、見つかりませんでした。 それが6日以上たつと、わずかですがもう見られるようになるのです。
親の手でふれたり、ほおずりしたりすれば、ふれたところから皮膚パラサイトは、赤ちゃんの肌に移っていきます。 人の肌や動物の肌でしか生きられないので、感染も直接人から人へ、触れ合ったときに移り、成人の感染率は97.68%にも達しています。
皮膚パラサイトのメスは毛穴や皮脂腺の奥に入り込んで卵を産みます。 2〜3日で卵がかえって、幼虫が生まれ、それから3回の脱皮を繰り返して成虫になるのですが、卵から成虫までわずか8日間というサイクルです。
3か月の寿命の間にメスは約50個の卵を産みつけますから、私たちの肌の防御態勢ができていなければ、アッという間に増えてしまいます。 赤ちゃんを誰にも触れ合わせず育てることも、人と触れ合わないで生活していくのも不可能です。
自分の持っている皮膚パラサイトだけ駆除しても、必ず次の皮膚パラサイトに感染する可能性はあるのです。